【緻密して大胆、絵画として楽しむ山寺塞道幕展示】

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【緻密して大胆、絵画として楽しむ山寺塞道幕展示】

 小正月の塞道行事の折、山寺の村々では、にぎやかな幕飾りを出す風習がありました。
 行事では、村内の少年たちが一か所に集まり、鳴り物を鳴らしながら地域を回って厄や災いを払うのですが、その拠点となる「神宿」に飾られていたのがこの塞道幕です。
 現在では、行事自体をすることはなくなりましたが、毎年正月元旦の朝に、幕や神具を、村の公会堂などに出す地域も多く、それがかつての塞道の名残となっています。
 また、山寺コミュニティ振興会では、お正月に幕飾りを見逃した方のために、いくつかの地域の塞道幕をお借りして、特別に展示会を企画するようになりました。
 今年の展示は、頼朝が行ったという狩りの様子をコミカルな筆遣いで描く「富士の裾野の巻狩り」(川先)、梶原親子が梅の巨木を背景に敵と戦う大胆な構図が秀逸な「生田森源平合戦」(仲町)、綺麗どころと一緒に春の遊山をたのしむ粋人たちの様子を緻密な筆使いで表現する「花見の宴」(下荒町)が登場します。 昔から伝わる幕だというけれど、完成度の高さは見事なもの。皆さま、是非ご高覧あれ!

 山寺賽道幕展示

場所/山寺コミュニティセンター
日程/平成30年1月5日(金)~7日(日)
展示/川崎「富士の裾野の巻狩り」・仲町「生田森源平合戦」
   下荒町「花見の宴」
その他/6日土曜日には茶席準備

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