【あららぎ山散策と戊辰戦争清川口古戦場の鳥瞰】

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【あららぎ山散策と戊辰戦争清川口古戦場の鳥瞰】

市の東端部 松山の成興野地区で、あららぎ山を散策をしながら、戊辰戦争の清川口古戦跡の鳥瞰を楽しむ催しが行われました。
清川口の戦いは、いわれなく新政府の敵とされた庄内藩に対し、薩摩・長州を中心にした西軍が藩境をこえて攻め入ろうとしたもので、慶応4年(明治元年)旧暦4月24日、にわかに発生しました。
同日未明より始まった銃撃戦は昼を過ぎてもなお続き、夕方前になりようやく地の利に長けた庄内方が、辛くも藩境の防衛に成功します。この戦いには、松山藩の武士たちも参画、撤退する西軍に対して最上川北岸から砲撃を加えるなどの追撃戦を展開したといいます。
催しでは、酒田市・鶴岡市・庄内町からの参加者が、あららぎ山の眺望点(標高およそ220メートル)を松山藩の陣地に見立て、清川の街並みや、庄内方本陣跡(清川八郎神社付近)を見渡しながら、150年前に、この地で戦った東西双方のお侍さんたちのご労苦に思いを馳せました。
夏のトレッキングということで、暑さが心配でしたが、木立をわたる風とどこからか聞こえる蝉の声が涼しげで、参加者の疲れと暑さを払ってくれた模様。一同、心地よい汗ともに、地域の自然、歴史を楽しみながら無事下山することができました。
明治中葉に東北を旅した正岡子規も、暑い時分にこの地を訪れ、同じような体験をしたのでしょうか。蝉の音に託して戊辰の戦役を偲ぶ句を残しています。
蜩も二十五年の昔かな  子規

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