【風雲たなびく松山城と篝火の舞】

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【風雲たなびく松山城と篝火の舞】

寒気の南下に伴い、時ならぬ冷たい風が吹いた今日の松山。それでも心配されていた雨は小康で、今年の薪能を無事開催することが出来ました。
6時に始まった狂言「鬼清水」でのユーモラスな主と太郎冠者とのやり取りにつづき、会場に火がともると、いよいよ派手な立ち回りが見どころ、修羅物「屋島」の開演です。
源平の古戦跡屋島を旅する僧と、漁師を名乗る老人との妖しく不思議な出会いのくだりのあと、判官の霊が舞台に登場する頃には日も落ちて、あたりは、すっかり宵模様。
時折、会場には強い風が吹き、篝火の炎が大きく揺れます。舞台上では、ほの暗い灯りの元、義経の亡霊が、死してなお醒めやらない戦への熱狂と修羅道へ堕ちた我が身の哀しさを籠めて大きな所作で舞を続けます。
劇のクライマックスのおりに、にわかに冷たい雨が落ちてきたのですが、それが何やら義経の涙の様にも感じられました。
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最後まで観劇にお付き合いいただきました本日のお客様、誠にありがとうございました。会場はだいぶ冷え込んだ模様。風邪等召さないよう、お気を付け下さい。

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